テレビ放送業界において、倫理観の担保とコンプライアンスの遵守は最優先事項だ。BPO (放送倫理・番組向上機構) に寄せられる視聴者からの意見の中には、アナウンサーの衣装や立ち振る舞いに対する過剰な指摘や苦情も少なくない。
カメラのアングル一つ、衣装の胸元の開き具合一つをとっても過剰な配慮が求められる現場では、制作陣の萎縮が懸念されている。放送倫理を守るための厳格な規制が敷かれる一方で、ネット上では制限のないコンテンツが無数に拡散される。この地上波とネット空間の温度差こそが、アナウンサーという職種に対する歪んだ幻想と関心をより一層助長する要因となっている。