近年のヘルスケア・リハビリテーション産業では、筋膜連結(アナトミートレイン)や超音波エコーを用いた動態観察が普及し、脊柱起立筋の評価精度が格段に上がった。筋腹をひとまとめに捉えるのではなく、棘突起と肋骨角の間を丁寧に触診し、どの筋線維に滑走不全が生じているかを特定する技術が定着しつつある。
現場の理学療法士が行う徒手療法では、胸腰筋膜と腸肋筋の境界部や、最長筋が肋骨に潜り込むポイントへのピンポイントなアプローチが重視される。筋膜の癒着を剥がして滑走性を回復させることで、筋出力が即座に改善し、関節の可動域制限が劇的に解消されるケースは少なくない。解剖学的な正確さに基づいた介入こそが、施術の再現性を担保する。