Gジャンと一口に言っても、ブランドや年代によって織り方や生地の特性はまるで異なる。それぞれのキャラクターを理解して扱うことが、美しい経年変化を引き出す鍵になる。
例えば、デニムジャケットの原型として崇められるリーバイス 506XX(Type I Jacket)をはじめとするLevi's(リーバイス)のクラシックライン。右綾(みぎあや)織り特有のざっくりとした凹凸と、荒々しい色落ちが持ち味だ。縮みやすい未防縮(リジッド)生地の場合、最初の水通しで1〜2サイズ分縮むこともあるため、乾燥時のテンション管理が欠かせない。
一方、Lee(リー)の名作「101J」に代表される左綾デニムは、しなやかな肌触りと縦方向に走るシャープな色落ちが魅力。糸の撚り方向と織りの方向が一致しているため、表面が滑らかで型崩れしにくいという強みを持つ。さらに、日本のものづくりの精緻さを体現するEDWIN(エドウイン)のプロダクトは、綿糸のブレンドや防縮加工の精度が極めて高く、自宅での洗濯でもシルエットのブレが極めて少ない。
王道のトラッカージャケットが持つディテールを長持ちさせるためには、自らの着ている一着が「どのブランドの、どんな織り方のデニムなのか」を把握しておくことが大きなアドバンテージとなる。