望月新一の現在とAbc予想の真実|異次元の天才と反論の全貌

望月新一の現在とAbc予想の真実|異次元の天才と反論の全貌

望月新一の現在とAbc予想の真実|異次元の天才と反論の全貌の基本情報から最新動向までをわかりやすく整理しました。

IUT理論を巡る議論が決定的な対立へと発展した契機は、現代数学界の若き帝王と称されるペーター・ショルツ教授(ボン大学・2018年フィールズ賞受賞)とヤコブ・スティックス教授による反論でした。

2018年3月、ショルツ氏とスティックス氏は京都大学を訪れ、望月教授および星准教授と1週間にわたる直接対談を行いました。しかし議論は平行線をたどり、同年秋にショルツ氏らは「Why $abc$ is still a conjecture(なぜABC予想は依然として予想のままなのか)」と題するレポートを公開しました。彼らは論文の第3部に登場する「系3.12(Corollary 3.12)」の証明に重大な論理的飛躍があり、単純化すれば自明な主張にしかならないか、あるいは不等式が成り立たないと主張しました。

これに対し、望月教授側も即座に長文の反論文書を公開。「ショルツ氏らはIUT理論固有の簡略化できない枠組みを勝手に従来の数学に置き換えて解釈しており、根本的な誤読に基づいている」と反論しました。互いが「相手が理論を理解していない」と主張し合う構図となったのです。

さらに火種を大きくしたのが査読を巡るプロセスでした。2026年4月に論文の査読通過が公表された際、掲載誌が望月氏自身が編集委員長を務める京大RIMSの機関誌『PRIMS』であったことから、欧米メディアや一部の数学者から「公平な外部査読が行われたのか」という疑問の声が上がりました。RIMS側は「望月教授は特別編集チームから完全に排除され、第三者による厳正な査読を行った」と説明資料を公表しましたが、海外主流派の不信感を完全に払拭するには至りませんでした。

こうした膠着状態を打破すべく、株式会社ドワンゴ創業者の川上量生氏は2026年、一般財団法人「IUT革新機構(IUGC)」を設立。IUT理論の第3部(系3.12を含む本質的欠陥)に対する反証論文に対し、賞金100万ドル(約1億5000万円)を支払うとする前代未聞の懸賞金制度を発表しました。学術的な正しさを民間懸賞金で問う試みは大きな話題を呼んだものの、ショルツ氏をはじめとする海外のトップ数学者たちはこれに応じる姿勢を見せておらず、議論の舞台は静かな膠着状態を保っています。

山本 拓海
Author

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。