「冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかない」という言い伝えは、現代の栄養学から見ても極めて理にかなっています。冷蔵・冷凍技術がなかった時代、夏から秋に収穫したかぼちゃは、風通しの良い冷暗所で数ヶ月間も保存できる極めて貴重な緑黄色野菜でした。
冬場に新鮮な野菜が不足しがちだった日本において、かぼちゃと小豆の組み合わせは、まさに生命を守る栄養の宝庫だったのです。
かぼちゃには、抗酸化作用の高いビタミンA(β-カロテン)、ビタミンC、ビタミンEが豊富に含まれています。これらは「ビタミンACE(エース)」と呼ばれ、粘膜や皮膚を保護してウイルスの侵入を防ぎ、免疫機能を正常に保つ働きがあります。脂溶性ビタミンであるβ-カロテンは加熱に強く、油や糖分と一緒に調理することで吸収率がさらに高まります。
そこに加わる小豆には、以下の優れた健康成分が凝縮されています。
・小豆ポリフェノール:赤ワインを上回る強力な抗酸化力を誇り、細胞の老化や生活習慣病を防ぐ。
・サポニン:血液をサラサラにし、利尿作用によって体内の余分な塩分や水分の排出(むくみ解消)を促す。
・ビタミンB1:糖質を効率よくエネルギーに変換し、寒さによる疲労やだるさを回復させる。
・豊富な食物繊維:ごぼうの約3倍ともいわれる食物繊維が腸内環境を整え、免疫細胞の活性化をサポートする。
寒冷期に低下しやすい代謝と免疫力を底上げし、血流を促して体を芯から温める――まさに冬を健やかに乗り切るためのパーフェクトフードといえます。