2019年12月22日、第15回『M-1グランプリ』の決勝ファーストラウンド7番手に登場したミルクボーイ(駒場孝・内海崇)は、それまでのお笑い界の空気を一変させました。披露されたのは、オカンが忘れた朝食の名前を巡って展開する「コーンフレーク」の漫才です。
審査員7名による採点結果は、松本人志氏が97点、上沼恵美子氏が97点、オール巨人氏が97点、ナイツ塙宣之氏に至っては大会史上屈指の高得点となる99点をつけ、合計681点(得点率97.2%)という驚異的な数値を叩き出しました。この記録は、2004年にアンタッチャブルが樹立した673点を15年ぶりに塗り替える、M-1史上歴代最高得点となっています。
番組内の審査員コメントでも、手放しの賛辞が相次ぎました。松本人志氏は「これぞ漫才。揺さぶられた。最初から最後までずっと面白かった」と脱帽し、オール巨人氏も「これ以上のネタはないんじゃないかというくらい完璧」と評しました。当時、ほぼ無名に近かったコンビが、極限まで無駄を削ぎ落とした話術一本で審査員と全国の視聴者を完全掌握した瞬間でした。