この重苦しい現実を鋭く切り取り、社会現象を巻き起こしているのが、デジタル動画配信業界の覇権を争うプラットフォームで配信中の作品だ。NetflixやU-NEXTで同時配信がスタートしたドラマ『持病の仮病』は、単なるエンターテインメントの枠を超え、視聴者の間で激しい議論を呼んでいる。
本作は、一見すると救いようのない職場の人間模様をサスペンスフルに描いた医療サスペンスでありながら、人間の弱さと組織の構造的欠陥を容赦なくえぐる社会派ヒューマンドラマの傑作として高く評価されている。劇中で描かれる、同僚の仮病によって精神を病んでいく真面目な社員の姿や、診断書を盾に組織を支配していく主人公の心理戦は、あまりにもリアルだ。
SNS上では「自分の職場そのものだ」「誰も言えなかった現実を可視化してくれた」という共感の声が殺到している。エンターテインメントが現実のタブーを暴いたことで、これまで水面下に隠されていた問題がいよいよ公の議論へと引きずり出された形だ。