投薬や注射に加えて、傷跡の血管病変や組織構造そのものへダイレクトに働きかけるレーザー治療の導入が進んでいます。
特に、赤みが強く残る病変に対しては「色素レーザー(Vビーム)」が威力を発揮します。赤血球のヘモグロビンに特異的に反応する波長を照射することで、増殖した異常毛細血管を破壊し、傷の赤みと炎症を根本から鎮火させます。毛細血管拡張を伴う肥厚性瘢痕に対しては保険適用となるケースもありますが、美容目的と判断される場合は自費診療(1回あたり1万〜3万円程度)となるため、事前の確認が欠かせません。
また、硬く瘢痕化した組織の柔軟性を取り戻すためにフラクショナルレーザーが用いられる症例もあります。微小な熱損傷を与えて皮膚の再構築を促す手法で、複数回の照射を経て、より自然な肌の質感へと近づける経過を辿ります。