人吉・球磨エリアの道路事情は実に多彩だ。中心部の風情ある路地から、茶畑が広がる険しい峠道、そして高速道路までがコンパクトに凝縮されている。そのため、利用目的に応じた的確な車種選びが欠かせない。
観光目的の2名旅やソロトリップであれば、ヤリスやルーミーといったコンパクトクラスが抜群の扱いやすさを誇る。古い街並みが残る鍛冶屋町周辺の狭小路でも、取り回しに一切のストレスがない。一方、ファミリー層や温泉巡りの荷物が多いグループには、シエンタやノアなどのミニバン、あるいは悪路走破性と静粛性を兼ね備えたカローラクロスが絶大な支持を集めている。
ビジネス利用では、燃費性能に優れたアクアやプリウスのハイブリッド勢が稼働率のトップを走る。人吉インターチェンジを起点に八代方面やえびの方面へ連日往復するようなスケジュールでも、燃料代を最小限に抑えられる点が選ばれる理由だ。
空車状況には明確な波が存在する。週末や大型連休、紅葉シーズンの人吉温泉街は予約が瞬く間に埋まる。特に乗り捨て(ワンウェイ)利用の需要が重なると、希望クラスの確保が難航しやすい。現地でのスケジュールが決まり次第、最低でも乗車日の2〜3週間前には手配を完了させておくのが鉄則だ。