カモノハシ は 何 類なのか——。水辺を自由に泳ぎ回り、鳥のような大きな「くちばし」を持ち、あろうことか卵まで産み落とす。初めてその姿を目にした人が、鳥類や爬虫類の仲間だと見誤ってしまうのも無理はありません。しかし、結論からお伝えすると、分類上の正体はれっきとした「哺乳類」です。
ネットや図鑑で調べる人の間でカモノハシ は 何 類という疑問が絶えないのは、この生き物が一般的な哺乳類のイメージを根底から覆す異彩を放っているからです。太古の地球から姿を大きく変えずに生き残ってきた「生きている化石」。その驚くべき生態の奥深くに迫ります。
カモノハシは何類?鳥類や爬虫類ではなく卵を産む「単孔類」の正体
生物分類学の世界において、カモノハシは哺乳綱・単孔目(たんこうもく)カモノハシ科に属しています。「単孔目」とは、排泄器官と生殖器官の出口がひとつに合流しているグループを指す言葉です。
最大の特徴は、母体内で子供を育てて出産するのではなく、殻のある硬い卵を産む点にあります。これだけを聞くと「鳥や爬虫類ではないのか」と疑いたくなりますが、生まれた赤ちゃんに母乳を与えて育てる点が決め手となり、哺乳綱に分類されています。乳首は持たず、母親のお腹にある皮膚の汗腺のような分泌腺から滲み出たミルクを、赤ちゃんが舐め取るという極めてユニークな授乳方法をとります。
剥製は「つぎはぎの偽物」と疑われた!動物学者ジョージ・ショウの激震
18世紀末、東オーストラリアの先住民コミュニティからイギリスへとカモノハシの標本が持ち込まれた際、ヨーロッパの学界は大混乱に陥りました。あまりにも奇妙な姿をしていたためです。
当時の有名動物学者ジョージ・ショウは、標本を手にしたとき「剥製師がカモのくちばしをビロードのような毛皮を持つ動物の体に縫い合わせた偽物(ペテン)に違いない」と本気で疑い、ハサミを入れてつなぎ目を探したという逸話が残されています。当時の西洋動物学や自然科学の常識では、卵を産む哺乳類の存在など到底信じられなかったのです。