野鳥レスキューにおいて成否を分けるのが、ツバメの雛に対する餌の頻度と量の徹底管理です。
■ 給餌スケジュールと適正量
雛の成長段階によってインターバルが異なります。
- 羽毛が生えていない裸雛(生後1〜7日):日の出から日没まで15分〜20分間隔。
- 羽軸が生え始めた雛(生後8〜14日):日中30分間隔。
- 巣立ち直前の羽毛が揃った雛:日中45分〜1時間間隔。
1回あたりの給餌量は、小豆大から大豆大のペーストを2〜3塊程度です。喉元の「そのう」が適度に膨らんだらストップし、パンパンに張り裂けそうなほど詰め込んではいけません。また、夜間の給餌は不要です。自然界でも親鳥は夜間に餌を運ばないため、日没後は真っ暗にして静かに休ませてください。
■ ツバメの雛が餌を食べない原因と対処法
保護した雛が口を開けてくれない場合、主な原因は「低体温」または「強い警戒心」にあります。
雛の体温は本来40度近くあります。体が冷えている状態では消化酵素が働かず、無理に餌を流し込むと胃の中で腐敗して命を落とします。給餌を試みる前に、ペットボトルに40度のお湯を入れてタオルを巻いた保温器具を箱の片隅に置き、周囲温度を30度前後に保って体を温めることが最優先です。
体が温まったら、指先で巣箱の縁を「トントン」と軽く叩き、親鳥が巣にとまった振動を再現しながら、クチバシの横(黄色い口角部分)にヘラで餌をチョンと触れさせると、反射的に口を大きく開けるようになります。