今や日本映画界に欠かせない演技派女優として君臨する夏帆も、実はこの作品に重要な役柄で出演していた。彼女が演じたのは、主人公・和美の姉である神田優だ。喘息を患い、心身ともに繊細で複雑な葛藤を抱える少女という難しい役どころを見事に演じ切っていた。
当時はまだ十代前半のモデル出身若手女優だった夏帆だが、家庭内での静かな緊張感や妹への複雑な感情を等身大のリアリティで表現。このドラマで見せた繊細な演技が高く評価され、後の『天然コケッコー』などの主演作や映画界での大ブレイクへと繋がっていった。『女王の教室』は、まさに次世代のトップ女優たちを育む巨大なインキュベーターでもあったのだ。