生放送という一発勝負の舞台だからこそ生まれた奇跡的なハプニングの数々も、今なお語り草となっている。リズムに乗って快調に飛ばしていた加藤茶が、土壇場で致命的に噛んでしまい、顔を歪めて崩れ落ちる瞬間の破壊力は抜群だった。
完璧なリズムを刻む志村けんの手拍子と、容赦なく笛を鳴らしてツッコミを入れるいかりや長介のタイミング。トボけた味わいで絶妙なズレを生む高木ブーや仲本工事の存在感。意図的な計算を超えた本気のNGシーンが、そのまま極上の爆笑へと昇華された。失敗すらもエンターテインメントに変えてしまうライブ感こそが、全盛期のドリフの凄みと言える。