復讐を共謀する新堂家のメンバーには、演技派と注目の若手が絶妙なバランスで配置された。
父親・航輔を演じた山中崇は、理性を保とうとしながらも家族のために泥をかぶる父親の葛藤を味わい深く表現。長男・流星役の森崎ウィンは、持ち前の繊細な表現力で、家族を想うがゆえの危うさをリアルに描き出した。そして元櫻坂46の渡邉理佐だ。長女・沙奈役として見せた力強い眼差しと真っ直ぐな演技は、アイドルから本格派女優への脱皮を強烈に印象づけた。
一見するとバラバラに見えるキャスト構成だが、画面上で交差した瞬間、本物の「家族の絆」と「絶望の共有」が立ち現れた。潜入捜査のスリルと家族の会話劇とのコントラストが、ドラマに深い立体感を与えていた。