現場に立つ薬剤師が口を揃えて強調するのは、「綿棒を使ったピンポイント塗布」と「塗布期間の厳守」という2大原則だ。患部からはみ出るほど広範囲に塗り広げるのは、健康な肌の善玉菌まで一掃してしまうため避けなければならない。
正しい手順は極めて明快だ。まず薬用石鹸などで手を清潔にし、患部をやさしく洗浄して水分を拭き取る。清潔な綿棒の先端に軟膏を少量取り、膿をもった患部の上にクッションを置くように優しく乗せる。すり込むように強く擦るのは、患部の組織を傷め色素沈着の原因になるため厳禁だ。
そして最も重要な注意点が「5〜6日間使用しても改善が見られない場合は即座に使用を中止する」というタイムリミットである。改善の兆候が見られない場合、原因菌が薬に対して感受性を持たないか、そもそも細菌感染ではない可能性が高い。だらだらと使い続ける行為は、肌トラブルの泥沼化を招く。