実写化ニュースが発表された当時、原作ファンの間には大きな不安と期待が入り交じっていた。二次元ならではのド派手な必殺技や、個性的すぎるキャラクター群をどう実写に落とし込むのか。その懸念を吹き飛ばしたのが、主人公・越前リョーマ役に抜擢された当時中学生の本郷奏多だった。
小柄な体躯から放たれる圧倒的なオーラ。帽子を目深にかぶり、「まだまだだね」と言い放つ口調。それらは単なる真似事ではなく、キャラクターの呼吸そのものを身体に染み込ませた者だけが醸し出せる空気感だった。試写会が開催されるやいなや、「本物が画面から飛び出してきた」と絶賛の嵐が巻き起こった。