病魔との闘いと並行して、彼の幼少期を形作ったもう一つの要素が、両親による厳格なスパルタ教育だ。特に音楽家の父親の影響を受け、3歳からピアノの英才教育が始まった。遊ぶ時間すら与えられず、鍵盤に向かい続ける日々。当初はピアノが大嫌いだったという。
転機は10代の頃に訪れた。友人が自分より見事な演奏を披露した際、猛烈な負けず嫌いの魂に火がついた。「勝つためにはどうすればいいか」を追求し、クラシックの難曲を完璧に弾きこなすまで没頭。この執念こそが、クラシックの素養とロックを融合させる類まれなソングライティング能力の礎となった。