8月15日は、先祖の魂を迎え入れてもてなす「旧盆(月遅れのお盆)」のクライマックスにあたります。多くの地域において、13日に迎え火を焚いて自宅に招いたご先祖様の精霊(しょうりょう)は、15日の夜から16日の早朝にかけてあの世へと帰っていくと信じられています。
このため、8月15日の夜には各地で精霊送り(しょうりょうおくり)や送り火の儀礼が執り行われます。代表的な風習としては以下のものが挙げられます。
- 精霊流し(長崎県・佐賀県など):初盆を迎えた遺族が手作りの精霊船を曳き、爆竹を鳴らしながら街を練り歩いて極楽浄土へ送り出す勇壮な伝統行事。
- 灯籠流し(各地の河川・海岸):祖先の霊を乗せた灯籠を川や海に流し、供養と平和への祈りを捧げる幻想的な催し。
- 盆踊り:本来は戻ってきた霊を歓待し、無事に送り出すための宗教的舞踊であり、15日の晩に夜通し踊る地域も存在。
家庭内では、故人の好物やお団子、精進料理を仏壇にお供えし、家族そろって昔の思い出を語り合うことが、何よりの供養とされています。