無派遣工事、あるいは派遣工事が完了して手元に通信事業者からONU(光回線終端装置)が届いたら、自手で機器を接続するステップに進みます。ドコモ光やソフトバンク光などの主要光コラボレーション回線における、標準的かつ確実な接続手順を解説します。
接続作業を始める前に、光コードの先端に取り付けられた保護キャップの扱いに最大の注意を払ってください。光ファイバーの端面には、目に見えないミクロン単位の皮脂やチリが付着するだけで、光信号が乱反射して著しい速度低下や通信遮断を引き起こします。キャップは接続の直前まで外してはなりません。
- 光コンセントのシャッター開放:分離型の光ローゼットにある差込口(「光」と刻印されたスライドカバー)を軽く押し開けます。
- SCコネクタの向きを確認:付属の光コード(先端が青色または緑色のプラスチック端子)の突起(キー)と、光コンセント側の溝の位置を合わせます。
- 垂直に差し込む:無理な角度をつけず、まっすぐ押し込みます。「カチッ」と小気味よいロック音が鳴るまで確実に押し込むのがポイントです。
- ONU側への接続:光コードのもう一方の端子を、ONU底面または背面の「光入力」ポートに同様に「カチッ」と鳴るまで挿入します。
- 電源アダプターの投入:すべての信号線を接続した後、最後に電源コンセントを差し込みます。
ここで絶対に犯してはならないミスが、光ファイバーの鋭角な折り曲げです。光コードはガラスの繊維でできているため、曲げに弱い性質を持ちます。配線をすっきり見せようとして「直角に折り曲げる」「結束バンドで針金のようにきつく縛る」といった行為を行うと、内部で光が漏れる「マクロベンド損失」が発生し、最悪の場合はガラスが破断します。配線をまとめる際は、最低でも直径6cm以上(曲げ半径30mm以上)の緩やかな円を描くように束ねるのが鉄則です。
正常に接続されれば、ONUの前面ランプが順に点滅を開始します。数分待って「認証(AUTH)」および「光回線(PON / LINE)」のランプが緑色に常時点灯すれば、物理的な回線疎通は完了です。赤点滅や消灯が続く場合は、コネクタの半挿し、あるいは局内側との不整合が発生しているため、無理にいじらず契約先サポートへ連絡してください。