世界的な医学文献データベースPubMedで運動解析に関する研究を検索すると、ASDを持つ児童における歩行周期の分散や床反力の偏りを調べた論文が多数見つかる。3Dモーションキャプチャ解析によれば、つま先接地時の衝撃吸収パターンの違いや、体幹の微妙な揺れがデータとして如実に示されている。
一方で、エンターテインメントやドキュメンタリーの影響も見逃せない。かつて映画『レインマン』が放映された時代、世間の理解は特定のステレオタイプに偏りがちだった。だが昨今、Netflixなどで配信される質の高い医療・健康ドキュメンタリー番組では、神経多様性(ニューロダイバーシティ)を持つ人々のありのままの感覚世界や運動の個性が多角的に取り上げられている。スクリーンを通じて、私たちは彼らが見ている世界と身体のダイナミズムを追体験できる。