2026年にラノ・ララク火山周辺で発生した大規模火災は、数百体に及ぶ彫像に深刻な熱ダメージを与えた。高温に晒された凝灰岩は強度を失い、崩落の危険が叫ばれてきたが、2026年に入り修復技術は劇的な進展を見せている。
ユネスコとチリ政府、地元のラパ・ヌイ文化財保護組織が投入したのは、最先端の「自律浸透型バイオナノ強化剤」だ。有機物を使わず、岩石内部のカルシウム成分と反応して本来の鉱物構造を再結晶化させる技術により、熱で脆くなった表面の補強が進む。従来の樹脂塗布と異なり、通気性を保ったまま強度を復元できる点が画期的だ。