北海道におけるお笑いの土壌を育んだ最大の功労者は、地方メディアの力と言っても過言ではない。大泉洋らを排出した伝説的番組『水曜どうでしょう』が示した「ローカル番組から全国区へのヒットを生み出す」というスキームは、後続の芸人たちにとっても大きな指針となった。
さらに、北海道文化放送をはじめとする地元キー局は、若手芸人に実験的な番組枠やロケの機会を提供し続けてきた。東京の洗練されたお笑いとは一線を画す、現場の無茶振りに耐え抜く即興力や、素朴で温かみのある街頭インタビューの技術は、こうしたローカル番組の現場で培われたものだ。地元メディアで鍛え上げられた度胸こそが、全国ネットのゴールデン番組で揉まれても揺るがない根底の強さとなっている。