スマイレージが街角を見守っていた時代を経て、メーカーとしての横浜ゴム株式会社は大きな変革を遂げた。象徴的な転換点となったのが、1978年に投入されたフラッグシップブランド「ADVAN(アドバン)」の誕生である。
それまでのユーモラスな表情から一転、黒と赤の幾何学的なラインを基調としたソリッドで攻撃的なデザインへとシフト。国内外のトップカテゴリーレースで勝利を重ね、自動車タイヤとしての圧倒的なグリップ性能と極限のスポーツ性能を世界へ見せつけた。現在、山石昌孝会長兼CEO率いる横浜ゴムは、グローバル市場でプレミアムタイヤメーカーとしての確固たる地位を築いている。
スマイレージが築いた大衆的な親しみやすさと、ADVANが切り拓いた極限のハイパフォーマンス。一見対極に見える二つの顔は、常に時代の先端を走ろうとしてきた同社の飽くなき挑戦の軌跡そのものだ。