ネット広告やSNSで話題を呼ぶ「飲むだけで肌から甘い香りが立ちのぼる」という触れ込みについて、生化学的な観点からその真相を検証します。いわゆる「女子高生の匂いサプリの真相」として注目される現象の核にあるのは、ロート製薬の研究などで一躍脚光を浴びた「ラクトンC10/C11」という甘い芳香成分です。女性が10代〜20代前半をピークに多く分泌し、30代以降に急減することが学術的に確認されています。
口から摂取した香気成分(ローズオイルに含まれるゲラニオールやシトロネロール、ラクトンなど)は、胃や腸で消化・吸収された後、血流に乗って全身を巡ります。その一部が汗腺や呼気(肺からのガス交換)、皮膚表面の微細な孔から揮発することで、ほのかな香気として知覚されるのが基本的なメカニズムです。
ただし、香水のように「部屋中に広がるほど強く香る」わけではありません。パートナーと至近距離ですれ違った瞬間や、ふとした手の動き、肌が触れ合う距離感において「柔軟剤や石鹸のような清潔感ある甘さ」として感知されるのが本来の出力特性です。強烈な芳香を期待しすぎるとギャップが生じるため、あくまで「体質のベースを整え、自然な体香を底上げするインナーケア」と捉えるのが正確な事実関係です。