SNSやネット掲示板では「自己愛性パーソナリティ障害特有の顔つき・目つきがある」といった俗説が頻繁に語られます。しかし、精神医学および臨床心理学において、顔立ちの造形そのものが病態と結びついている医学的根拠は一切存在しません。
一方で、対人関係の緊張感や内面的な防衛機制が、特定の「表情の表出パターン」として観察される現象は臨床的にも指摘されています。
- 軽蔑や嘲笑の非対称な表情:他者を見下す際、口元の片側だけを上げる微表情(コントンプト表情)が習慣化している。
- 感情のこもらない凝視(サーベルのような視線):相手を支配・威嚇しようとする際の強い視線固定、あるいは共感を求められた際の急激な無表情化。
- 仮面のような過剰な笑顔:初対面や利害関係のある有力者の前で見せる、社交的で完璧に計算された笑顔。
顔の造形ではなく、「状況に対する非言語コミュニケーションの不自然さ」こそが、周囲に違和感を与える要因となっています。ネット上の短絡的な外見判定に惑わされず、言動の継続的パターンで判断することが重要です。