ネット上や地元メディアで度々持ち上がるのが「富士山静岡空港はいらない」という手厳しい意見です。その最大の要因は、東海道新幹線の利便性の高さにあります。県内主要駅から東京や名古屋へ短時間で移動できる静岡県において、国内線空港の存在意義を疑問視する声が出るのは自然な流れとも言えます。
また、開港以来の利用者数の推移や運営赤字に関する報道も、批判的な意見を後押ししてきました。特に感染症拡大期には利用者が激減し、県による公的支援や税金投入のあり方が厳しく問われた経緯があります。
さらに長年議論が続く「新幹線新駅構想」(空港直下を通る東海道新幹線に駅を新設する計画)は、JR東海との協議が進展しないまま膠着状態が続いています。しかし、新幹線では直行できない北海道、九州、出雲といった遠隔地へのダイレクトアクセスという観点では、県民や近隣住民にとって代えがたい時間短縮の恩恵をもたらしています。