「バブみ」という言葉が最初に観測されたのは、2014年頃のTwitter(現X)や匿名掲示板を中心とするアニメ・ゲームファンコミュニティでした。当時、大ヒットしていたソーシャルゲーム『艦隊これくしょん -艦これ-』の駆逐艦「雷電」や、『アイドルマスター』シリーズなどのキャラクターに対し、年下の少女であるにもかかわらず溢れんばかりの包容力を見出すファン層が使い始めたのが発端とされています。
この現象を象徴するフレーズとして爆発的に流行したのが「バブみを感じてオギャる」というスラングです。「オギャる」とは赤ん坊の泣き声である「オギャー」を動詞化したもので、精神的に赤子へと退行し、キャラクターに全面的に甘え、全肯定してもらいたいという欲求をダイレクトに表現した言葉でした。
少女的なビジュアルと母性的な優しさのギャップに包まれた際、受容されたオタクたちが「バブみ(=母性)を感じた結果、オギャる(=退行して泣きつく)」という一連の感情フローを言語化したものであり、元来は極めて内省的かつ熱狂的なオタクカルチャーの産物だったのです。