2000年代半ばは、大型電子掲示板「2ちゃんねる」や初期の動画共有サイトが爆発的に普及した時期と重なる。逮捕直後からネット上には、彼女の卒業アルバムのスキャン画像や卒業文集の抜粋が瞬く間にアップロードされた。白黒の陰影を強めた画像加工、寄せ書きの拡大画像、そして不気味なBGMを合わせた動画が大量生産された。
ネットコミュニティにおいて、卒アルは「呪われた画像」あるいは「都市伝説の素材」として一人歩きを始めた。実在の凶悪犯が受けたイジメの痕跡と、彼女自身が犯した凄惨な罪のギャップ。そのグロテスクなコントラストが、ネットの匿名住人たちの創作意欲と野次馬根性を異常なまでに刺激したのだ。