「200Vにするには大掛かりなリフォームが必要なのではないか」と身構える人が多いものの、エアコン電圧切り替え工事費用の詳細まとめを確認すると、その実態は極めてシンプルです。
自宅の分電盤が「単相3線式」であれば、ブレーカー電圧切替工事の費用相場と手順は明快です。工事内容は、エアコン専用回路の小型ブレーカーにある結線バーの位置を100V側から200V側へ差し替える「電圧切替(作業時間約5分)」と、壁面の差し込み口を200V仕様に変更する「コンセント交換(作業時間約10分)」の2点のみで完了します。
この標準的な切替作業の場合、費用相場は合計5,000円〜8,000円前後(量販店のエアコン購入時同時工事なら2,000円〜5,000円のセット割が適用されるケースが一般的)で収まります。作業時間も全体で15〜30分程度であり、壁を壊したり大掛かりな配線工事を行ったりする必要は一切ありません。
現在自宅にあるコンセントの電圧を見分けるには、「エアコンコンセント形状と専用回路の確認方法」を知っておく必要があります。エアコンのコンセントは感電や容量超過を防ぐため、電圧とアンペア数によって形状が厳格に区別されています。
差し込み口の穴が縦に2本並んでいる一般的な形状は「単相100V・15A(平行型)」です。片方の穴がL字型になっているものは「単相100V・20A(IL型)」と呼ばれます。これに対し、200Vのコンセントは穴が横向きに並んでいるのが特徴です。横向きの穴が2本平行に並んでいるものが「単相200V・15A(タンデム型)」、さらにその下にアース用の三つ目の穴やツバが付いて「口」のような独特の形状をしているものが「単相200V・20A(エルバー型)」です。エルバー型は最もハイパワーな大型エアコン(主に18畳〜29畳)に採用されています。
注意点として、これらの工事は電気工事士法によって定められた有資格者(第二種電気工事士以上)でなければ作業できません。DIYでの切替は法律で厳しく禁止されているだけでなく、火災や感電の重大な危険を伴うため、必ず専門業者に依頼してください。