生理的な濃縮とは対照的に、速やかな治療を要するケースが黄色い精液の病気です。その代表格が、男性特有の臓器である前立腺に炎症が生じる病態です。 前立腺に大腸菌などの細菌が侵入したり、骨盤底の血流障害や長時間のデスクワーク、ストレスによってうっ血が起きると、体内から細菌や炎症を排除しようと白血球が大量に動員されます。この白血球の死骸や滲出液(いわゆる膿)が精液中に大量に混入する状態を、医学用語で「膿精液症(のうせいえきしょう)」と呼びます。膿が混ざることで、精液は濁った濃い黄色や、時に黄緑色に近い色を呈します。 特に警戒すべきは前立腺炎の症状の有無です。急性細菌性前立腺炎の場合、38度を超える高熱、激しい排尿痛、排尿困難を伴い、即座の入院治療が必要になるケースも珍しくありません。一方、20代から40代の働き盛り世代に多発する慢性前立腺炎(慢性骨盤痛症候群)では、発熱こそないものの、以下のような陰鬱な自覚症状が長期間持続します。 * 射精時や射精直後に陰茎の奥や尿道がジーンと痛む * 会陰部(睾丸と肛門の間)や下腹部に重苦しい鈍痛や違和感がある * 排尿後もスッキリしない残尿感や、頻尿が続く さらに、性行動の多様化に伴い2026年代半ば以降も高止まりを続けているのが、性感染症(STI)による炎症の波及です。特にクラミジア・トラコマチスや淋菌は、尿道炎を引き起こすだけでなく、尿道を逆流して前立腺や精巣上体(副睾丸)へと感染を広げます。性感染症クラミジア検査を放置した結果、精巣上体炎を併発すると、陰嚢が大きく腫れ上がり激痛を伴うだけでなく、精管の閉塞による無精子症など将来の男性不妊リスクへと直結します。パートナーへのピンポン感染を防ぐ観点からも、感染の疑いがある変色を放置することは厳禁です。
精液が黄色い原因は病気か禁欲か|放置の危険度と受診目安を徹底解説
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