波乱万丈の青年期・壮年期を経て、現在美輪明宏はどのような生活を送っているのでしょうか。現在のパートナー事情を調査すると、法的な配偶者や同居する恋人は存在せず、信頼のおける個人事務所の長年のスタッフや弟子たちに囲まれ、穏やかで規律正しい日々を過ごしています。
美輪が生涯独身を貫き、結婚しない理由には、明確な3つの哲学があります。
第一に、「愛する対象を一人の人間に限定しない」という考え方です。特定の誰かの配偶者になることで、舞台や表現を通じて世界中の人々に注ぐべき無償の愛が制限されてしまうことを避けたと語っています。
第二に、「精神的な完全なる自立」です。美輪は「誰かに幸せにしてもらおうとする依存心が、恋愛や結婚を不幸にする」と説き続けており、自身が誰にも依存しない自立した個として完成しているからこそ、結婚という契約制度に縛られる必要がなかったのです。
第三に、「結婚という制度への冷徹な視点」です。紙切れ一枚の契約で相手を縛る婚姻制度よりも、心の自由と魂の結びつきを重んじる美輪にとって、生涯独身という選択は最も自然で誠実な生き方だったと言えます。