第13話の核心は、間違いなく乃木優助の不可解な行動にある。かつて父・ノゴーン・ベキと相まみえ、自らの使命と肉親の愛の狭間で苦悩した乃木だが、今回見せた挙動はこれまでの「正義の味方」という単純な構図を完全に壊してみせた。
画面内で乃木が見せた、わずかコンマ数秒の眼球運動。あれは別班特有の視覚伝達信号なのか、それとも「F」と呼ばれるもう一つの人格との内部対話なのか。モニターをコマ送りで検証するファンが続出している。乃木が放った一言、「過ちを正すのは、銃弾ではない」という台詞は、国益を守る防諜組織の枠組みを超えた、彼独自の国家再編シナリオを示唆しているようにも読める。
彼は国家のために動いているのか、それとも愛する者を守るためにすべてを欺いているのか。乃木の視線が泳いだあの数秒間こそが、今後の展開を決定づける最大の分岐点だ。