炊飯器は炊飯工程で大量の水蒸気を放出する。これが真下に位置する電子レンジの通気口から吸い込まれるとどうなるか。内部の電気回路に湿気が溜まり、ショートや腐食を起こす原因となる。白物家電産業の設計担当者が「湿気と高熱のダブルパンチは基板にとって最悪の環境」と語る通り、数年使うはずだった高級家電がわずか数か月で動作不能に陥るケースも珍しくない。
さらに、熱の相互干渉は消費電力の増大や誤作動を引き起こす。双方の機器が同時に作動した際の局所的な高温化は、周囲の壁面やコンセントコードにまで悪影響を及ぼす。目に見えない蒸気と熱の滞留が、家電の寿命を文字通り削り取っているのだ。