TKの音楽を決定づけているのは、常人離れしたボーカル 歌い方と、ギター少年やエンジニアを唸らせる極限の機材・エフェクターへのこだわりです。
金切り声と囁きの共存:TKボーカルの歌唱法メソッド
TKのボーカルは、消え入りそうなウィスパーボイス(息漏れ声)から、突き抜けるようなハイトーンミックスボイス、そして感情を剥き出しにしたスクリーム(シャウト)へとシームレスに移行します。この歌い方を成立させるためには、声帯を薄く引き伸ばして閉鎖を保つ高度なミックスボイス技術と、極端なダイナミクスをコントロールする腹圧・呼吸管理が不可欠です。ライブ現場ではSHUREやSennheiserの特注ワイヤードマイクを使い分け、吐息のニュアンスまで克明にPAへ届ける工夫がなされています。
ギターサウンドの心臓部:シェクター・シグネチャーと巨大ペダルボード
TKのギタープレイは、高速のアルペジオ、テンションコード(9thやm7b5など)の多用、そして切れ味鋭いカッティングが特徴です。これらを支える機材群には確固たる哲学が存在します。
- メインギター:SCHECTER AC-TK-TE-WH/SIG
アッシュボディにメイプルネック、Monster Tone IIピックアップを搭載したテレキャスターシェイプのシグネチャーモデル。輪郭のくっきりとしたアタック音と太い中高域を出力します。 - 歪み系エフェクター:BOSS DA-2 / OD-3、Providence PEC-2(スイッチャー)
原音の分離感を損なわないデジタル・アダプティブ・ディストーションや、TK専用にモディファイされたオーバードライブを複数直列・並列で配置。 - 空間・モジュレーション系:ARION SPH-1(フェイザー)、Eventide TimeFactor / H9
凛として時雨初期からトレードマークとなっているステレオフェイザーのモジュレーションと、緻密にディレイタイムが設定されたデジタルディレイによって、唯一無二の浮遊感とカオスを創出します。