このブームの仕掛け人として無視できないのが、人気VTuberやゲーム配信者たちの存在だ。彼らの多くは、配信中のハプニングやリスナーとの掛け合いで、ごく自然になんJスラングを使用する。その際、かつての掲示板が持っていた排他性や攻撃性は完全にフィルタリングされる。
画面の中で可愛らしいアバターが「〜やで!」と叫ぶとき、視聴者の脳内ではスラングのルーツが「可愛いキャラクターの言葉」へと上書きされる。ネットのアンダーグラウンドで生まれたアングラ文化が、ポップカルチャーのフィルターを通ることで、完全に無害化され、お茶の間に届けられた結果と言えるだろう。