日本のことわざ・慣用句として広く親しまれている「腹が減っては戦ができぬ」は、「飢えて力が出ない状態では、大きな仕事や戦いに臨んでも到底勝つことはできない」という意味を持ちます。転じて、「何事を成し遂げるにしても、まずは土台となる身体の健康や十分な事前準備を整えることが先決である」という普遍的な人生訓を示しています。
言葉の表記において、しばしば「腹が減っては戦ができぬ」と「戦はできぬ」のどちらが正しいのかという疑問が持ち上がります。結論から言えば、どちらを用いても意味は通じ、間違いではありません。国語辞典や故事ことわざ辞典の見出し語としては助詞に「が」を用いた形が一般的ですが、助詞「は」を用いると「他のことはともかく、こと戦いに関しては絶対に不可能だ」という強調のニュアンスが強まります。日常会話や文章作成においては、前後の文脈や語感の響きに合わせて自然に使い分けて差し支えありません。