領事館をめぐる情報の中には、古い慣行や誤認が今なおネット上で散見されます。代表的な誤解を是正し、正しい運用実態を把握しておく必要があります。
誤解1:「領事館に行けば、DNIはその場で即日再発行される」
これは明らかな誤りです。パスポートの緊急発給を除き、DNIカード自体の物理的印刷およびICチップのデータ書き込みはペルー本国のRENIEC中央施設で一括管理されています。領事館窓口で行うのは生体データの電子送信と申請受理のみであり、カードがリマから名古屋へ空輸・納品されるまでに一定の日数を要します。
誤解2:「遠方在住者でも名古屋本館まで必ず行かなければならない」
静岡県浜松市、三重県四日市市、群馬県、富山県など、領事館から距離がある集住地域に向けては、定期的に領事出張サービス(Consulado Itinerante)が実施されています。公民館や公共施設に臨時窓口が開設され、DNIやパスポートの申請受付、公証手続きが巡回形式で提供されます。
ただし、出張サービスは完全定員制の事前登録が必須であり、受付枠が告知から数日で埋まるケースも珍しくありません。領事館の公式SNSやポータルサイトで公開される四半期ごとの出張スケジュールをこまめに確認し、迅速に枠を確保する行動力が求められます。