鍵の自力解除が難しい場合、最終手段として「物理的に破壊する」選択肢が浮上する。ただし、自転車の鍵の壊し方を誤ると、車体のフレームやホイールを再起不能なレベルで傷つける危険がある。
細いワイヤーで施錠している場合は、ワイヤーロックの切断にボルトクリッパー(または金属用ノコギリ)を使用するのが最も手っ取り早い。100円ショップの簡易工具では歯が立たないことが多いが、ホームセンター等で手に入る小型ボルトクリッパーであれば数秒で切断可能だ。
一方で、リング錠をマイナスドライバーなどで無理やりこじ開けようとすると、以下の深刻なリスクが伴う。
・フレームやスポークの変形:テコの原理で力を加えた際、自転車のバックホーク(後輪フレーム)が曲がったり、スポークが折れたりして数万円の修理代に発展する。
・盗難誤認による通報:路上や駐輪場で工具を使ってガチャガチャと鍵を壊している姿は、周囲から見れば完全な自転車泥棒に見える。警察に通報され、厳しい職務質問を受けるリスクは避けられない。
自力で安全に壊せるのは「独立した細いワイヤーロック」程度であり、車体に直付けされたリング錠の破壊はプロに任せるのが賢明だ。