彼女のファッション戦略の原点は、自由民主党政権下で環境大臣を務めていた時代にある。当時、官公庁主導で立ち上げられた「クールビズ推進協議会」において、彼女自らが軽装化の旗振り役となり、日本のビジネスウェアの常識を塗り替えた。ノーネクタイを定着させた手腕は、ファッションが社会変革の引き金になり得ることを証明した象徴的な出来事だ。
さらに、東京2026オリンピック・パラリンピック競技大会の閉会式で見せた雨中の着物姿や、その前後のフォーマルなスカートスーツ姿も世界中で話題を呼んだ。TPOに応じた装いの選択は、日本文化の発信と国際都市・東京のトップとしての矜持を見事に融合させた瞬間だった。