本編『闇金ウシジマくん』を熟読しているファンにとって、外伝における生死は常に時系列のパズルと隣り合わせにある。本編でウシジマと衝突し、凄惨な制裁を受けて警察に身柄を拘束されたあの事件の前なのか、それとも別の時空の出来事なのか。このタイムラインの交錯が、肉蝮の生死をめぐる議論をさらに複雑で魅力的なものにしている。
時系列を丁寧に読み解くと、外伝で描かれる暴走劇は彼が本編でみせた狂気の純度を損なうことなく、むしろ増幅させる形で構築されていることがわかる。仮に致命傷を負おうとも、本編の因果へと繋がる以上、彼は容易に死ぬことを許されない。物語構造そのものが、肉蝮に対する最強の生存フラグとして機能しているのだ。