巨大IPビジネスの停滞が叫ばれる昨今、オリジナル企画でありながらこれほどの熱狂を生み出した背景には、スタジオ間の熾烈な駆け引きがあった。製作初期段階からワーナー・ブラザースが主導権を握ろうと動いていた一方で、ウォルト・ディズニー・スタジオも水面下で破格のオファーを提示していたとされる。
大手スタジオがここまで執着するのは、本作が持つ強烈なオリジナリティが、硬直化した映画産業に新たな風穴を開けると確信しているからだ。巨額の製作費を投じるリスクを背負ってでも手に入れたい、唯一無二の求心力がこのプロジェクトには宿っている。