試写会後のティーチインイベントで、是枝裕和監督は「本編からカットせざるを得なかった幻のシーン」が存在することを明かした。それは物語のクライマックス直前、主人公が土砂降りの雨の中で古い手紙を破り捨てる数分間のシークエンスだ。初期の編集段階では組み込まれていたものの、作品全体のテンポと静かな余韻を優先するため、苦渋の決断で削除されたという。
「あの場面を削ったことで、観客が想像を巡らせる余白が生まれた」と監督は振り返る。未公開シーンの真相を知ったファンからは、パッケージ化や配信版でのディレクターズカット公開を望む声がSNS上で爆発的に高まっている。