食後の余韻を楽しむスイーツシーンにおいても、金沢は全国の甘党を魅了してやまない。特に、石川県出身の世界的なパティシエ・辻口博啓氏が手掛けるコンセプトショップは、地元の食材とフランス菓子の技法が融合した奇跡の味わいを提供している。
加賀棒茶の香ばしい風味を活かしたショコラや、能登の塩を隠し味に使った焼き菓子など、地域素材のポテンシャルを極限まで引き出す手腕は見事というほかない。一方、木虫籠(きむすこ)と呼ばれる美しい出格子が続くひがし茶屋街では、古い町家をリノベーションしたモダンな甘味処が賑わいを見せる。金箔を豪快にあしらったソフトクリームから、注文を受けてから練り上げる出来立ての本葛餅まで、伝統と現代性が交錯する街並みで味わう甘味は格別だ。