事態がここまで深刻化した背景には、水原一平氏が手を出した胴元への違法賭博と、それに伴う膨大な資金流出があった。米国の司法当局および連邦捜査局(FBI)による徹底的な捜査により、被害額は1600万ドル(約24億円)以上にのぼることが証明された。違法賭博の暗部が暴かれるにつれ、事件の規模は単なる個人の借金問題をはるかに超え、スポーツ界全体の信頼を揺るがすスキャンダルへと発展した。
MLB(メジャーリーグベースボール)機構も即座に反応し、全球団に対して賭博規定の再徹底を通達。司法取引の過程で明らかになった事実は、銀行詐欺や虚偽の税務申告など、緻密に仕組まれた犯罪行為の数々だった。連邦捜査局(FBI)の捜査線上に浮かび上がった証拠の山は、長年「誠実な通訳」として全米から愛されていた男の二面性を残酷なまでに曝け出した。