医学の知見からこの奇妙な現象を紐解くと、いくつかの合理的な理由が浮かび上がる。最も有力視されているのが、脳科学における「ディストラクション(注意反らし)効果」と「痛みのゲートコントロール理論」だ。強烈な視覚的インパクトを持つ画像を見ることで、脳が処理する情報が一瞬にして「痛みの信号」から「画像への認知」へと切り替わる。
特に、月経痛(生理痛)のピーク時には子宮収縮に伴う痛みが脳の体性感覚野へ強く伝達されている。そこへ突如としてトシの顔という突飛な刺激が入ることで、脳内のドパミンやエンドルフィンといった痛みを和らげる脳内物質の分泌が促進される可能性があるのだ。ユーモアや意図せぬ視覚的ギャップが、痛みの知覚優先度を一時的に下げる役割を果たしていると考えられている。