夫婦生活における最大の試練は、2019年に訪れた。堀ちえみを襲ったステージ4の舌がんと、それに続く早期食道がんの宣告。医師から厳しい現実を突きつけられた際、取り乱すことなく「僕が絶対に治すから、一緒に頑張ろう」と力強く妻を抱きしめたのが尼子氏だった。
舌の6割以上を切除し、太ももの組織を移植するという11時間に及ぶ大手術の後、壮絶なリハビリが始まった。喋ることも食べることもままならない妻のために、尼子氏は栄養バランスを綿密に計算した特製のとろみ料理を毎日手作りし続けた。滑舌を取り戻すための発音練習にも根気強く付き添う姿は、後に放送された数々の闘病ドキュメンタリー番組や『徹子の部屋』でも紹介され、日本中に深い感銘を与えた。