山里青年会の演舞は、計算し尽くされた曲目構成によって観客の感情を徐々に高揚させていきます。演舞の幕開けを飾るのは、厳かな情緒を漂わせる仲順流り(ちゅんじゅんながり)です。太鼓の重い響きとともにゆっくりと隊列が動き出し、場内の空気が一気に引き締まります。
中盤にかけては、軽快なテンポで観客を魅了するテンヨー節や「久高節」「安里屋ユンタ」などが続き、会場の手拍子を誘います。地謡(ジカタ)が奏でる三線の情感豊かな旋律と力強い歌声が、踊り手たちの熱気と見事に融合していきます。
そして演舞がクライマックスを迎えると、沖縄エイサーの代名詞である唐船ドーイ(とうしんどーい)が鳴り響きます。テンポが急速に上がり、太鼓隊の乱舞、手踊りの激しい跳躍、酒甕を持った道化役「サンジラー(チョンダラー)」の奔放な煽りが一体となり、会場のボルテージは最高潮に達します。この緩急自在の曲目展開が、観客を最後まで飽きさせない大きな要因となっています。