なぜ国はここまで細かく緑黄色野菜を区別するのでしょうか。その最大の理由は、主成分であるβカロテン 栄養 効果の重要性にあります。
βカロテンは体内に入ると、必要な分だけ「ビタミンA(レチノール)」へと変換されるプロビタミンです。ビタミンAは目や皮膚、気管支などの粘膜組織を健康に保ち、ウイルスや細菌の侵入を防ぐバリア機能を担います。また、ビタミンAに変換されなかったβカロテン自体も、強力な抗酸化物質として体内の活性酸素を除去し、脂質の酸化を防ぐ働きを示します。
厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21(第三次)」では、成人の1日あたりの野菜目標摂取量を合計350g以上と定めています。栄養指導の現場における標準的な内訳基準は以下の通りです。
- 緑黄色野菜の目標量:1日あたり120g以上(全体の約3分の1)
- 淡色野菜・きのこ・海藻の目標量:1日あたり230g以上(全体の約3分の2)
淡色野菜はビタミンCや食物繊維、カリウム、水分を無理なく大量に補給するのに優れ、緑黄色野菜は微量で高濃度のカロテンや葉酸、ミネラルを供給します。どちらか一方に偏るのではなく、120g対230gの黄金バランスを意識することが健康維持の要となります。