イーストフードを巡る健康不安の根底には、1980年代から続く「添加物=悪」とする単純化された言説がある。一部の週刊誌やネットメディアは、過剰な投与実験のデータを引用し、発がん性や神経毒性を主張してきた。だが、日常的な食生活において想定される摂取量から導かれたエビデンスは、そうした懸念を明確に否定している。
では、なぜメーカーは「不使用」をアピールするのか。その真相は、健康リスクの低減ではなく、消費者の忌避感情を利用したマーケティング戦略に過ぎない。イーストフードを抜いた製品の多くは、代わりに酵素製剤やアスコルビン酸、大豆粉などの代替素材を組み合わせて同様の機能を補っている。つまり、添加物の組み合わせが変わっただけであり、健康面での優劣が証明されているわけではないのだ。