知多半田駅から東へ約500メートル、直進で徒歩6〜8分ほどの距離に位置するのがJR武豊線の「半田駅」です。地図上では至近に見える両駅ですが、日常的な利便性や都市における役割には決定的な構造差が存在します。
JR武豊線は電化完了以降、大府駅を経由してJR東海道本線へ直通する区間快速などを運行しており、JR名古屋駅まで直通約35〜42分で結んでいます。JRの普通運賃は名鉄と比較して片道で100円前後安く設定されている場合が多く、名古屋駅周辺のオフィス街(丸の内・名駅北エリア)へ向かう層や、金山・刈谷方面へ通う層にはJR半田駅の根強い支持があります。半田駅周辺では近年の連続立体交差事業(鉄道高架化)が進められ、駅舎のリニューアルや踏切事故の解消、駅前広場の整備によって景観が劇的に刷新されました。
しかし、昼間時間帯の運行頻度はJR武豊線が毎時2本程度であるのに対し、名鉄知多半田駅は種別を組み合わせて高頻度を維持しています。また、駅前の商業集積やバスターミナルの充実度において名鉄側が圧倒しており、名鉄知多半田駅とJR半田駅の乗り換えは定期的な連絡通路ではなく一般道を歩く必要があるため、天候不良時の乗り継ぎには一定の心理的ハードルが残ります。